商業エリアに立つ賃貸併用住宅
●設計事例の所在地:
埼玉県志木市
●面積(坪):
530㎡(160坪)
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
商店街に立つ賃貸併用住宅です。もともと町屋だった昔の商店併用住宅の建て替えです。今で言うと賃貸併用住宅ですが、賃貸の用途は敷地次第です。ここは商業エリアですので、1、2階は店舗賃貸、3階は住宅賃貸とし、オーナー住宅は4階、さらに5階に家族が集まるゲストハウスとなっております。さらに、建て替え前の建物の家族の記憶を継承するため、解体した古材を5階のゲストハウスに活用しました。賃貸住宅の実例として、また建替え時の家族の記憶継承事例として、間取り変更を容易にしたRC造の事例として、などなど多くのノウハウが詰まった建物です。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
建替えにあたって昔の建物の記憶を残したい。家族の集まるスペースが欲しい。
依頼者があなたに依頼した決め手:
都市計画と建築計画の双方の専門性が高いこと。川越などの歴史的町並み保存に長年携わり古い建築物の扱いに精通している事。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建替え前の昔ながらの生活を続けたいとのお施主様のご要望に対して、内装は木造とし、無垢の床板や三和土の床、土壁や漆喰の壁などなど、伝統的な仕上げや工法がたくさん用いられています。簡単に言うと、現代的なRC造の中に伝統的な木造住宅が入っている状態です。
依頼者の声:
特に5階の古材と漆喰の内部空間はお施主様に大変喜んでもらいました。ご親戚が集まる機会が増え、この土地に縁のある皆様に気に入ってもらいました。
その他の画像:
5階の内観です。柱や梁、建具は建替え前の家のものです。床は三和土、壁は土塗り、天井は漆喰です。
5階の通り庭をイメージした廊下です。
5階の土間です。トップライトからの優しい光と、地窓から見える坪庭が見る人を落ち着かせます。
住宅の玄関前。床にはビー玉が埋め込まれています。
リビングに続く小上がりの和室です。客間として利用します。